アンテナ

アンテナは垂直に立った状態で最大効率となります。ビニール線はアンテナの素材として最も手軽ですが、垂れてしまうので性能が落ちます。
エレメントの素材としてお勧めなのが、模型の材料として市販されているピアノ線です。ピアノ線はハンダ付けができて弾力があるのでフレキシブルアンテナにぴったりです。

回路に直接ピアノ線をハンダ付けしても良いのですが、回路をケースに収める場合や同軸ケーブルを介して接続する場合は、コネクタを介して取り付けたほうが良いです。アンテナを取り外せるようにすれば、状況に応じて取り替えることができます。

このページでは、簡単に作れる実用的なフレキシブルアンテナの作り方を紹介します。

 


フレキシブルアンテナ

コネクタにRCAピンプラグを使ったフレキシブルアンテナです。
エレメントを熱収縮チューブでコーティングするので、スタイリッシュに仕上がります。


@ RCAピンプラグのキャップのスリーブ部(でこぼこしている所)に熱収縮チューブ(6mm径)を被せ、ハンダごてで熱を加えて密着させます。
  これでキャップとチューブがくっつきます。


A これを垂直に保持して熱湯をかけます。すると熱湯がチューブの内外に流れ、熱が全体に行き渡って均等に収縮します。

 

 

B エレメントとなる0.6mm径のピアノ線をピンプラグにハンダ付けします。

 

C ピアノ線に大小径のエンパイアチューブを通して、先ほどRCAプラグのキャップを付けた熱収縮チューブを被せます。

  
エンパイアチューブはエレメントを固定する詰め物の役割をします。

 

D 入手しにくいのですが、先端に塩ビ製のキャップを被せます。
  このキャップは、ワイヤー材の末端処理用としてホームセンターで売られていました。


キャップが入手できない場合は、「スーパーX」を先端にディップすると良いかもしれません。

 

 


コネクタにM3ネジやM2ネジを使うこともできます。
プラスチックケースや基板に開けた穴にナットで卵ラグと共締めして固定します。

ネジの頭に0.6mmのピアノ線をハンダ付けし、エンパイアチューブを通して熱収縮チューブ被せます。加工方法は前述↑と同じです。
(お湯をかけるので、使用するネジはなるべくステンレス製を使ってください)

 


コネクタに2mm径の「イモネジ」を使うこともできます。
コネクタ部が目立たないので、小さなスケールのラジコンなどに向いています。2mm径の卵ラグとナットを介して固定します。

モデルスケールに合わせて、ピアノ線の線径を選んでください。

 

 

 

(C)北摂電子 Hokusetsu Electric

inserted by FC2 system